週刊読書人 掲載記念特設ページ 📚
🌸 刊行記念トークイベント開催!

翔んで
ベトナム
30

私の肩書は、私

小松みゆき 著 / そらの子出版

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翔んでベトナム30年 私の肩書は、私 — 小松みゆき著

ベトナム移住」「女性の働き方 海外」「自分の居場所 人や社会とのつながり」「認知症 親 海外介護」——
この本は、そういう問いを抱えて生きてきた人に届けたい一冊です。

📚 BOOK CONCEPT

45歳でハノイへ。
女性が当たり前に第一線で活躍する
ベトナム社会で見つけた居場所の話。

まだスマホもゴミ分別もなかったころの日本を飛び出して彼女が降り立ったのは、戦後復興の真っ只中のベトナム。女性が当然のように経済活動の第一線で働き、工場の社長も博物館の館長も女性だった社会。そこで小松さんは30年間、生活者として根ざし、人と人のつながりの中で「私らしい生き方」をみつけていった。

✈️
「翔んでる女だね」と言われ続けた
仕事を辞めてイタリアへ、シベリア鉄道での旅を経て、45歳でベトナムへ。奇跡にも見えた行動の、その先で見つけたもの。
👵
認知症の母親とベトナムで暮らした13年
故郷新潟で認知症となり、居場所を失った母親をハノイへ。高齢者を大切にするベトナムのおせっかい文化とご近所の温かさが、母の表情を明るくしていった。
🔔
知られざる日本とベトナムの人情の橋渡し
かつての戦争がベトナムと日本にもたらした、知られざる出来事。ベトナム寺院の大切な梵鐘返還、残留日本兵の家族探しなど、民間レベルでの心温まるエピソード。
四六判・216頁 定価 1,760円(税込) ISBN 978-4-911255-05-6 Kフリーダム発行 そらの子出版発売
📰 週刊読書人 掲載書評

第3626号(2026年2月20日)より

「いったい私には何が書けるの?」——その問いと向き合ったとき、彼女は気がついた。私が書けるのは、私が体験したことだけだ、と。そして、それで十分だった。

刊行の直接のきっかけとなったのは、50年ぶりに再会した出版社の元同僚との縁だった。帰国後の生活適応に必死だった小松さんだが、企画が動き出してから「ベトナムでの30年間を書きたい」という思いが一気に形になっていった。

ベトナムを訪れると懐かしく感じる光景がある、と彼女は言う。ご近所さんからランチに誘われれば、指定の時間より数時間前に伺い、一緒に買い物をし、ご飯を作るところから参加する。そんなおしゃべりを楽しみながら空間と時間を共有する文化は、かつての日本にも確かに存在したものだ。

第3章に収録された「ベトナムの梵鐘」をめぐるエピソードは、本書の核心の一つ。1977年の梵鐘返還運動に関わった縁から現地で問い合わせを受けた小松さんは、外国人という立場の制約を抱えながら大捜索を開始する。

読後に残るのは、人と人との繫がりへの深い信頼だ。嬉しいこと、ショックなこと、すべてを経験した上で、小松さんは人との繫がりを非常に大切にしている。その姿が、本書のいたるところから浮かび上がってくる。

掲載:週刊読書人 第3626号(2026年2月20日) 文責・編集部

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定価 1,760円(税込)/ 四六判・216頁

💬 著者インタビュー抜粋

刊行記念トークイベントより

小松みゆき氏
小松みゆき
1947年生まれ。出版社、法律事務所勤務を経て、1992年にベトナムの首都ハノイに日本語教師として赴任。2008年よりベトナム社会主義共和国国営ラジオ局VOV「ベトナムの声」放送局勤務。2017年に外務大臣表彰を受け、2022年に帰国。著書に『ベトナムの風に吹かれて』『動きだした時計 ベトナム残留日本兵とその家族』など。
Q
執筆を始めた具体的なきっかけは?
A
ベトナム暮らし30年を節目に、75歳で日本への帰国を決めた辺りから、ベトナムで過ごした30年を何かの形で残したいと考えるようになりました。でも「帰国子女」という言葉はあっても「帰国老女」なんて聞いたことがありません。読みたいと思ってくれる人がいるのか不安でしたが、やっぱり伝えたいという思いが勝りました。
Q
執筆にあたって、何をどう書くかでとても悩まれたそうですね。
A
初めは日本とベトナムの文化や習慣の違いを書こうとして行き詰まってしまいました。これは文化人類学の領域かもしれない、学者でも観光ガイドでもない。じゃあ私には何が書けるんだろうと。考えた結果、私が書けるのは、私が体験したことしかない、と気がついたんです。そこからようやく筆が進みました。
Q
当時のベトナムの女性の働き方は、日本とずいぶん違ったようですね。
A
ベトナムの工場に日本企業の社員をアテンドした時、社長に会いたいと伝えると、アオザイを着た女性が出てきて驚くんです。ベトナムには「お茶汲みは女性がする」みたいな前提が最初からなかった。日本での女子社員や専業主婦の話について話すと、みんな「信じられない」という反応をしていましたよ。
🎤 イベントレポート

刊行記念トークイベント

📅 2026年1月18日(日)
📍 読書人隣り(東京・神保町)
🎙 聞き手:藤本涼子氏(そらの子出版代表)
🔔

梵鐘大捜索の顛末

返還されたはずが再び消えた梵鐘。外国人として多くの制約がある中で捜索に奔走したエピソードを詳しく語っていただきました。

👵

お母様とハノイで過ごした13年

故郷で居場所を失ったお母様をベトナムへ。ご近所の縁が母の笑顔を取り戻すまでの物語。

✈️

「翔んでる女」と呼ばれた背景

「翔んで」というタイトルに込めた意味と、45歳移住への決断の裏側を語っていただきました。

寄せられる感想で、一番心に残ったというエピソードがみなさんそれぞれで違っている。多くの経験に基づいているからこそ呼べる共感で、本当に嬉しい感想です。

— 藤本涼子氏(そらの子出版代表)
トークイベント映像
2026年1月18日 読書人隣り / 刊行記念トークイベント全編

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✨ この本を読む理由

6つのポイント

01

「専業主婦がいない社会」の30年

昔から女性が経済活動の第一線で働き続けるベトナムの日常を、生活者の目で伝えます。

02

昭和の人情がベトナムにあった

家族や高齢者をとても大切にするベトナム。失われた日本の温かさがそこに。

03

梵鐘を追う、小説より奇な実話

太平洋戦争〜返還〜再び消失。謎を追う展開は純粋に読み物として面白い。

04

「肩書きのない私」で生きる意味

あらゆる役割を担いながらも一貫して「私」であり続けた人間の記録。

05

帰国老女が見た「知らない日本」

逆カルチャーショックの記録は、今の日本社会を外側から映す鏡にもなります。

06

学者でも観光客でもない証言録

30年をそこで生き、繫がった者だけが書ける、かけがえのない記録です。

🔍 こんな方に読んでほしい
🌏 ベトナムへの移住・就職・留学を考えている、または経験した方
👩‍💼 海外で働く女性の生き方や、キャリアの選択肢に関心がある方
🔔 ベトナム人と日本人との
間で本当にあった感動の実話
を知りたい方
👨‍👩‍👧 親の認知症・海外での介護を経験した、または向き合っている方
✈️ 40代・50代での転機や再出発を模索している方
📖 異文化体験・海外生活エッセイが好きな読書家の方

新刊時だけでなく、この本はずっとここにあります。
検索でたどり着いた方も、SNSで見つけてくれた方も、ようこそ。

📚

私の30年が、
誰かの勇気になるかもしれない。

45歳でベトナムに翔んだ女性の、30年の本物の記録がここにあります。

📖 定価 1,760円(税込)/ 四六判・216頁
お問い合わせ:そらの子出版 TEL.050-3578-6299
そらの子出版 /  週刊読書人