取扱い書籍

  • 文学

レビュー大全 2012-2022

テストテスト

価格:3,960円(税込)

【概要】
著者:小谷野敦
四六判・636ページ
出 版 社:読書人
ISBN13:978-4-924671-59-1
発売日 ‏ : ‎ 2023/5/30
レビュー大全 2012-2022

内容・概要

『レビュー大全 2012-2022 作家・比較文学者Kが四〇〇〇日にわたって記した壮大なる記録』

著者:小谷野敦

===================
四六判・636ページ
出 版 社:読書人
ISBN13:978-4-924671-59-1
====================

読みたい本、観たい映画が必ず見つかる――。谷崎潤一郎・三島由紀夫・大江健三郎・村上春樹から林真理子・東野圭吾・角田光代まで。スピルバーグ、タランティーノ、ポン・ジュノから山田洋次、大林宣彦、黒沢清まで。最大級の「ブック・DVDガイド」。

文芸雑誌の書評欄が、仲間内による「褒め書評」のみが掲載されるようになって久しい。少しでも「批判」めいたことを書けば、文壇内からパージされることになる。そのような状況に嫌気がさし、作家・比較文学者K(小谷野敦)は、ある時期から、しきりにAmazonレビューに実名で投稿するようになった。2012年から2022年まで、11年(4000日)にわたって書き記した壮大な記録。その讃辞と酷評が、鋭い輝きを見せる。世評高い芥川賞受賞作は、果たして本当に傑作なのか――。サントリー学芸賞受賞作は、評価すべき研究書なのかどうか……。今や文壇・論壇から消えつつある、真っ当な批評の姿を提示する。総取り上げ点数は約3000(書籍1764/映像等1146)に及ぶ。すべての作品を★~★★★★★で5段階評価(★4と★5作品のリストも掲載)。80箇所に付記を加筆し、各年の冒頭には、「総括」を記す。ブックガイド、映画ガイドとしても活用できるように、66頁にわたる詳細な総索引(作品名/著者名・監督名・出演者名)付。

◆目次
2 0 1 2年(書籍176点/映像・音声67点)
「與那覇潤が大変な人気らしいが、どれも「トンデモ本」にしか思えない。その反面……。」
2 0 1 3年(書籍199点/映像・音声124点)
「東大名誉教授、上野千鶴子は平気でウソをつく悪い人である。」
2 0 1 4年(書籍156点/映像・音声100点)
「作家・水村美苗は、一流大学よりちょっと下の層に人気があるのだと、思った。」
2 0 1 5年(書籍219点/映像・音声107点)
「毎年はじめにキネマ旬報ベストテンや映画芸術ベストテンが発表されると、それらを観る日々が続き、苦痛である。」
2 0 1 6年(書籍256点/映像・音声100点)
「改憲派で天皇制廃止論であるため、この頃から左右両方のメディアから仕事が来なくなって困るようになる……。」
2 0 1 7年(書籍110点/映像・音声104点)
「ついに三五年吸い続けたタバコをやめた……苦しく、外出はできなくなった。」341
2 0 1 8年(書籍72点/映像・音声73点)
「書く仕事がなくなって、家で「風と雲と虹と」と「鳥人戦隊ジェットマン」を観る……。」
2 0 1 9年(書籍26点/映像・音声37点)
「断煙から来るうつ状態の上に令和改元フィーバーがあって……絶望感にさいなまれる。」
2 0 2 0年(書籍154点/映像・音声131点)
「三月からコロナ感染が本格化し、私は二年以上電車に乗らない生活を送ることになる。」
2 0 2 1年(書籍156点/映像・音声159点)
「トルコの一六世紀スレイマン大帝の後宮を描いた「オスマン帝国外伝」を、四年にわたってずっと観ていた。」
2 0 2 2年(書籍180点/映像・音声144点)
「前年秋から昼食抜きの生活を八カ月して体重を73から55まで減らした。西村賢太が54歳で急死した……。」

小谷野敦賞受賞作一覧
あとがき
索引


◆著者プロフィール
小谷野敦 こやの・あつし=作家・比較文学者。一九六二年、茨城県水海道市(現・常総市)生まれ。一九九四年、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化専攻博士課程単位取得満期退学。学術博士(超域文化科学、東京大学)。二〇〇二年、『聖母のいない国』で、サントリー学芸賞受賞。二〇一一年、「母子寮前」で、第一四四回芥川賞候補。二〇一四年、「ヌエのいた家」(『文學界』)で、第一五二回芥川賞候補。主な著書に『近松秋江伝』『馬琴綺伝』『川端康成伝』『悲望』など。

一覧へ

レビュー大全 2012-2022

価格:3,960円(税込)

商品を購入する

Paper & Back number

「週刊読書人」紙面版のご購入およびバックナンバーのご購入・定期購読のお申し込みはこちらから

Contact Us

「週刊読書人」に関するご相談・お問い合せは専門フォームにてご連絡ください。