なつかしい本の話
「本とは、むしろ存在である」。『アーサー王騎士物語』『モンテ・クリスト伯』『谷崎潤一郎集』...。自身の虚弱さや母との死別といった、堪えがたい現実から幼き著者を解放してくれたのは、病床の枕元に積み上げられた本だった。昭和を代表する文芸評論家が、第二次世界大戦の戦中から戦後の重苦しい空気とともに、本だけが支えであった自身の幼少期から青年期を回想する。
著者 | 江藤淳 |
出版元 | 筑摩書房 |
頁数 | 240頁 |
発行日 | 2024-03 |
ISBN13 | 9784480439451 |
ISBN10 | 4480439455 |