広島第二県女二年西組
8月6日、級友たちは勤労動員先で被爆、全滅した。当日、下痢のため欠席して死をまぬがれた著者が、40年の後、突然に逝った39名一人一人の遺族や関係者を訪ねあるき、彼女らの生を鮮やかに切り取った鎮魂の書。「......(遺族の)辛すぎて話したくない気もち、その後の40年間の苦しみも含めて、全員のことを書き残したかった。また同じ組で机を並べていた私が書く以上、単なる被爆記録でなく、一人一人を人間として書きたかった。」(あとがきより)解説:山中恒【目次】序章:8時15分―広島市雑魚場町第1章:炎の中で第2章:学校に帰った級友たち第3章:“南へ"―業火に追われて第4章:島へ終章:8月15日意外の章(1)耐えて生きる意外の章(2)原爆と靖国“スキャンダル"のあと―『広島第二県女二年西組』余聞
著者 | 関千恵子 |
出版元 | 筑摩書房 |
頁数 | 304頁 |
発行日 | 1988-06 |