
悲劇の解読
批評の言葉はいま停滞する時代の厚い層のなかを通過している―80年代へむけて批評の現在を告知する「批評について」を序に、著者が青年期に心から没入し読みふけった太宰治、小林秀雄、横光利一、芥川龍之介、宮沢賢治についての論考を収める。ここには日本の近代におけるすぐれた資質の演じた悲劇が、生涯と作品を通して克明に読み解かれている。文庫化に際し、さらに補筆修正がなされた。
著者 | 鈴木瑞実 |
出版元 | 筑摩書房 |
頁数 | 365頁 |
発行日 | 1997-07-10 |
ISBN13 | 9784480083760 |
ISBN10 | 4480083766 |