ニッポン秘境館の謎

「秘境」という言葉には、胸をワクワクさせる響きがある。そのなつかしくも妖しいイメージは、高度経済成長期に多く語られ、雑誌や本で大ブームを巻き起こした。しかし、いまや秘境は、世界には存在しない。すべての不思議は、科学的に分類され記述されてしまう。でも、あのワクワクした気持ちは、如何とも捨てがたい。伊勢、鳥羽、熱海の秘宝館は、誰がどのようにつくっていったのだろうか。目黒寄生虫館、秩父珍石館、ムー大陸博物館...。日本のなかの秘境的な空間をさぐっていく。日本人にとって秘境とは何なのか。なぜ秘境は人を魅きつけてやまないのか。大真面目に論じた、現代ニッポン秘境の大研究。
著者 田中聡
出版元 晶文社
頁数 277頁
発行日 1999-04-05
ISBN13 9784794963901
ISBN10 4794963904

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