Dr.キリコの贈り物

青酸カリ宅配事件の真実と闇。この事件は、単純な「インターネット犯罪」だったのか!?Dr.キリコこと草壁竜次と最も密接な関係にあり、青酸カリを受け取っていた女性・木島彩子との膨大な量の取材を通して、想像を絶する自殺願望者たちの姿が、いま浮き彫りにされる!この奇怪な事件の背後には何があったのか?1998年12月、東京都杉並区に住む女性が、宅配された6錠の青酸カリ入りカプセルを飲んで自死した。カプセルを送った男も、時をおかず同じ方法で命を絶つ。男の名は、草壁竜次。インターネットの自殺系ホームページ「ドクター・キリコの診察室」の“専属医師”であった。心を病み、死へのすさまじいまでの衝動に襲われる自殺願望者たちの姿とは?自らも自殺未遂を経験し、彼らに生きてもらいたい一心で、青酸カリを贈っていたDr.キリコのパーソナリティとは?「青酸カリは、自死しないためのお守りになる」...キリコをそう確信させたものとは?なぜキリコはインターネットで“治療者”的な行動をとり、ついには自死したのか。
著者 矢幡洋
出版元 河出書房新社
頁数 246頁
発行日 1999-04
ISBN13 9784309012841
ISBN10 4309012841

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