オランピアの頸のリボン
文学者であり民族学者でもあったレリス晩年の代表作。特異な言語感覚を駆使する自伝作家として活躍したレリスだが、主著『ゲームの規則』全四巻を書き上げたあとは断章形式を創作スタイルとして好んだ。本書はその極北であり、マネの『オランピア』に描かれた裸婦の頸のリボンがかもすエロティシズムを綴じ糸に、さまざまな断章が並べられている。色とりどりの模様が浮かび上がるさまは、まるで万華鏡のようでもある。
著者 | ミシェル・レリス |
出版元 | 人文書院 |
頁数 | 405頁 |
発行日 | 1999-06 |
ISBN13 | 9784409130247 |
ISBN10 | 4409130242 |