活字に憑かれた男たち

活字をめぐる旅とは、つまるところ、愛すべき奇妙人の足跡をたどる旅でもありました...。ここでとりあげた人物は、昭和初期の印刷・出版・活字界にあった人物を中心に、一一人の奇妙人たちでした。そのうち外国人がふたりいます。本書では、わが国の活字版印刷術の開祖としての本木昌造一元神話が、どのように形成されてきたのか、また官製の国民運動「変体活字廃棄運動」がのこした、おおきな傷跡もみてきました。そして活字の周辺に官僚の手がのびて、巧妙に統一や規格がささやかれるとき、活字にとっては、かならずしもしあわせな時代とはいえないことをまなびました。
著者 片塩二朗
出版元 朗文堂
頁数 357頁
発行日 1999-11
ISBN13 9784947613486
ISBN10 4947613483

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