20世紀の扉を開いた哲学

フッサール現象学は、「“間”の次元の発見」によって、20世紀の哲学に対してまったく新しい思考可能性の扉を開いた。この着想のもとに、フッサール現象学を読み直し、再評価を試みる。それとともに、ヨーロッパ大陸の哲学と英米の哲学という、二つに分断された現代哲学の状況のなかで、両者に橋を架ける可能性をフッサール現象学に見ようとする。近代から現代へという大きな哲学の流れのなかで、フッサール現象学が持つ意味を見据えつつ、初学者のための入門に貢献しようとする。長く邦訳が期待されていた、正統派のフッサール現象学入門書が、ここにようやく日の目を見る。
著者 クラウス・ヘルト
出版元 九州大学出版会
頁数 177頁
発行日 2000-04
ISBN13 9784873786254
ISBN10 4873786258

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