遊歩者の視線
ヴァルター・ベンヤミンは、「歴史の収集家」であった。商品・博覧会、写真、鉄骨建築など、「近代」という歴史の断片を拾い集めながら、技術と大衆の“進歩”と“繁栄”に彩られた近代という「悪夢」からの「覚醒」を試み、時代に対して厳格な「否」の態度を崩さなかった。ベンヤミン論に先導的な役割を果たし続ける著者により、十九世紀の“根源の歴史”を見据えたベンヤミン像が立ち上る。
著者 | 好村冨士彦 |
出版元 | 日本放送出版協会 |
頁数 | 234頁 |
発行日 | 2000-04-30 |
ISBN13 | 9784140018842 |
ISBN10 | 4140018844 |