江藤淳と少女フェミニズム的戦後
江藤淳を、優れた文芸批評家であると同時に、優れた文明批評家であると見ていた著者による江藤淳論。第一章では、戦後日本の「なんとなさ」に根ざすサブカルチャー文学と対峙し、厳密に選別を行っていた江藤淳の姿を、作品を通して分析する。第二章では、「来歴否認」をキーワードに、三島由紀夫、村上龍、村上春樹等の作家たちの作品と生き方が、さらには、サブカルチャーとして生き続ける著者自身の困難さが語られる。
著者 | 大塚英志 |
出版元 | 筑摩書房 |
頁数 | 239頁 |
発行日 | 2004-09 |
ISBN13 | 9784480088765 |
ISBN10 | 4480088768 |