堕天使の倫理
近代理性を最高度に駆使したスピノザの倫理体系は、裏口でサドの道徳の根底的破壊へ大きく開け放たれている。その接点となる堕天使の倫理すなわち知性の独走と、それと連接する倫理的利己主義がもたらす明と暗を歩み切ることなくしては、近代における悪の問題の超克はあり得ない。
著者 | 佐藤拓司 |
出版元 | 東信堂 |
頁数 | 291頁 |
発行日 | 2002-12 |
ISBN13 | 9784887134782 |
ISBN10 | 4887134789 |