民族関係における結合と分離
国籍、人種、言語、宗教等―総じて民族―の「異質性」の増大は日本の社会を変えていくのだろうか。また、どのように変わっていくことを望ましいと考えるのだろうか。複数の民族が共同する社会を、ここでは社会学的観点から「多民族コミュニティ」と呼ぶならば、それはいかなる条件の下で、どのような形式と内容において実現が可能か。本書は現代日本の社会状況と問題意識を背景として、「民族関係における結合と分離の社会的メカニズム」の解明を目的に、大阪都市圏の在日韓国・朝鮮人社会と日本人社会とを対象に行った調査の研究分析である。
著者 | 谷富夫 |
出版元 | ミネルヴァ書房 |
頁数 | 761頁 |
発行日 | 2002-03 |