浅岸村の鼠
遠野物語を生んだ東北岩手に埋れていた極上のフォークロア。奥羽と北上の山なみに育まれた詩的心情は「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」―石川啄木、宮沢賢治、森荘已池と各々十年を隔てて開花した。賢治をして「あなたを尊敬する」と言わしめた森荘已池が、言霊の幸ふまほろば盛岡の土に根差した言の葉で、鼠たちのまなざしに託して綴る短篇寓話。
著者 | 森荘已池 |
出版元 | 未知谷 |
頁数 | 140頁 |
発行日 | 2002-10 |
ISBN13 | 9784896420623 |
ISBN10 | 4896420624 |