いまなぜ精神分析なのか


精神分析なんか、いらない?

こころをモノとしてあつかう抑うつ社会のなかで、精神分析はいま、手ひどく非難されています。こころの苦しみは脳に原因があるのだから、薬のほうがずっと効果的だ、だからはやく治療法をあらためるべきだと......。いったいなぜこういうことになったのでしょうか?

本書は、精神分析100年の歴史をふりかえりながら、この疑問に真正面から答えます。そして、現代社会の悲惨さにたいして、いま精神分析になにができるのか、その歴史的使命の確認と、あらたな臨床の創造をうったえます。

日本の将来を考えていくうえで、いくつものヒントがある案内書です。平易なことばで、これからのこころの治療のありかたを、読者に語りかけます。
著者 エリザベート・ルディネスコ
出版元 洛北出版
頁数 272頁
発行日 2008-04
ISBN13 9784903127064
ISBN10 4903127060

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