大量虐殺の社会史
「大量虐殺の20世紀」はまさに“戦慄の世紀”である。本書は、ジェノサイドのみならず、国家間の戦争行為とそれと連動して生じた虐殺をも含む「大量虐殺」の歴史と現実に迫るものである。戦争と虐殺の正当化、手段としての科学技術の使用、国家権力の作動という3つの問題群の相互関連性を、広義の「社会史」という視角から考察する。戦争と虐殺という過去の事実を明らかにし、その真相と原因を追究することによって、戦争と虐殺が二度と生じない諸条件を創出することをめざしている。それは、20世紀に戦争と虐殺の被害を受け、犠牲となった人たちが現代に生きる者に発信したであろうメッセージに応える作業である。
著者 | 矢野久 |
出版元 | ミネルヴァ書房 |
頁数 | 420頁 |
発行日 | 2007-12 |
ISBN13 | 9784623045389 |
ISBN10 | 4623045382 |