漢語いろいろ
同じ漢字を使ってはいても、当然ながら中国と日本では意味がちがってくる。「名月」が輝くのは日本だけだったり、「魚の目」が「鶏眼」になったり...。また漢語をよく知れば、同じ「ある」でも、「在」と「有」のちがいに注意が向く。さらに中国語では「時」が「ときどき」、「時時」が「しょっちゅう」になる、「若妻」も「老婆」と呼ばれると知ったり、「酷(クール)」や「足道(マッサージ)」など最新の中国語から新しい世相を垣間見たりすれば、文化理解への道もまた「いろいろ」なのだと納得がいくだろう。好評『漢語四方山話』の続編。
著者 | 筧文生 |
出版元 | 岩波書店 |
頁数 | 260頁 |
発行日 | 2006 |