誰がための文明

終戦後の半世紀を機会に、多くの証言が出ているが、文化国家に生まれ変ると言いながら、明治がゆがめた、この国の歴史のまことの姿をとりもどし、文化という切り口で、つまり、広い意味での美の意識をよりどころに過去をふり返り、未来への方向を探ろうという試みが、寡聞のこともあって見当らない。そこを補えるような、時の流れとは別のところに居る者の物の見方をまとめることが本書の目的である。
著者 荻野宏幸
出版元 荻野宏幸
頁数 448頁
発行日 2006
ISBN13 9784895142571
ISBN10 4895142574

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