十八世紀における他者のイメージ

18世紀という不均質で緩やかな時空間にあって、互いにきわめて遠い存在でしかなかったアジアとヨーロッパは、どのように自らの他者を見出したのか。東西の異文化の深層に横たわる共通性=「差異の普遍性」の微かな感触をてがかりに、まだ見ぬ他者を理解しようと果敢に試みた18世紀の人々。その熱い視線の交錯に初めて多面的に光をあてることを通して、18世紀の世界空間を新たな視覚から考察すると同時に、市場による一元化が進行する現代世界にも鋭い一石を投じた精緻な論考集。
著者 J・シュローバー
出版元 河合出版
頁数 370頁
発行日 2006-03
ISBN13 9784879999740
ISBN10 4879999741

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