村上春樹とハルキムラカミ
今までに二度のベスト・セラーを生み出した作家の、創造の秘密をとらえた本。分かりやすい具体例に富む。彼の文学の先端で何が起こっているのか。現代文学にもたらしたものは何か。とりわけ、『ねじまき鳥クロニクル』と『海辺のカフカ』をめぐる部分は示唆的である。精神分析のかかえる起源との距離を、隠喩の構造に重ね、量子論に重ね、阪神大震災とサリン事件にまで射程を延ばす。
著者 | 芳川泰久 |
出版元 | ミネルヴァ書房 |
頁数 | 243頁 |
発行日 | 2010-04 |
ISBN13 | 9784623057719 |
ISBN10 | 4623057712 |