丸山眞男と廣松渉
丸山眞男の政治思想史と廣松渉の哲学は「現代の人間世界における人間性の運命とは」を「問う」たのであった。今、だからこそ惰性となった現実主義を「醒めた目」で捉える必要がある。つまり、丸山と廣松の両者のように「“鉄のように堅い殻”」の歴史内部で退動する「弁証法的緊張」を把握しなくてはならない。二人が生涯を賭けた思想史と哲学の探求は、人間の歴史的現実に対する私たち自身の課題なのである。
著者 | 米村健司 |
出版元 | 御茶の水書房 |
頁数 | 818頁 |
発行日 | 2011-12-20 |
ISBN13 | 9784275009609 |
ISBN10 | 4275009606 |