胎児と乳児の内部被ばく

チェルノブイリ原発事故のあと、1000キロ以上離れたヨーロッパの国々で、今、起きているガン発症率の上昇などから考えると、福島原発事故による健康被害は、すでにわが国全土に及んでいると考えざるをえません。
放射線の人体影響は、国際放射線防護委員会(ICRP)と欧州放射線リスク委員会(ECRR)のリスク評価が知られていて、日本が採用している前者は後者の100倍から1000倍も甘いものです。しかもこれまでのところ、内部被ばくの影響は何も解明されておらず、我々が問題にすべきことは、内部被ばくによる影響です。
本書は、放射線の生物や人間への影響について、とくに内部被ばくに焦点をあてつつ、最新の知見を紹介します。放射線をはじめ、有害物質への感受性が極めて高く、もっとも影響をうけるのは胎児と乳児、そして子どもです。これらのライフステージでの研究例を中心にして、放射線のリスクを解説します。
著者 山本信太郎
出版元 緑風出版
頁数 272頁
発行日 2013-06
ISBN13 9784846113131
ISBN10 4846113132

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