明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか
幕末の開港とともにいち早く海外に出た日本人サーカス芸人たちは、世界各国で活躍した。とくに1910(明治43)年、ロシアに渡ったヤマダサーカス一座が、ショッキングな「ハラキリ」芸を披露して、ロシアのみならずヨーロッパ中の観客を魅了していた。ヤマダサーカスには「イシヤマ」、「タカシマ」、「シマダ」という名の芸人たちが参加し、日本古来の伝統芸を披露して大人気を博した。しかし、そんな彼らの前にはロシア革命という20世紀最大の事変が待ち受けていた―。歴史に翻弄された3人の足跡をたどりながら、当時海外で最も有名だった日本人一座「ヤマダサーカス」の全貌に迫る。
著者 | 藤井康生 |
出版元 | 祥伝社 |
頁数 | 252頁 |
発行日 | 2013-08-10 |
ISBN13 | 9784396614638 |
ISBN10 | 4396614632 |