国民文学のストラテジー
戦中戦後の「国民文学」論は、“政治と文学”の対立を止揚する実践的な議論であり、ナショナリズムが高揚する時代の中で、プロレタリア文学運動を再起動させる試みだった。本書は、1930年代および50年代の「国民文学」論争を読み解き、「国民文学」が時代の中で果たした役割を再検討することで、プロレタリア文学運動に後読する革命文学の理論として構想された「国民文学」論の戦略を明らかにする。
著者 | 内藤由直 |
出版元 | 双文社出版 |
頁数 | 253頁 |
発行日 | 2014-02-20 |
ISBN13 | 9784881646236 |
ISBN10 | 4881646230 |