解体と遡行―ハイデガーと形而上学の歴史
ハイデガーが読み込んだ、前ソクラテス期の哲学者(始源への遡行)から中世のスコラ学・アウグスティヌス(超越論的思考)、そして近世のライプニッツ(振動と分散)、カント(中間領域としての人間)、ヘーゲル(媒介の論理とその彼方)、さらにはフンボルトのドイツ人文主義(媒介としての言語)やニーチェ(地平と遠近法、修辞学・解釈学・文献学)にいたる多くのテクスト解読の現場に降り立って、ハイデガーがどのように原テクストを読み替えて自己の思想の中に取り入れていったのかを、原テキストとの差異とともに考察し、ハイデガー思想誕生の瞬間を解明した画期的な業績。
著者 | 加藤雄二 |
出版元 | 知泉書館 |
頁数 | 353頁 |
発行日 | 2014-11 |
ISBN13 | 9784862851994 |
ISBN10 | 4862851991 |