ヘーゲルの社会経済思想

ヘーゲルの国家論といえば、今日でも「国家権力の絶対化」といった議論があとを絶たない。また市民社会は国家によって「止揚される」というような記述にもしばしば接する。ヘーゲルは、家族と市民社会、とくに後者に支えられた国家を構想したのであって、足(市民社会)のない「お化け」のような国家を構想したわけではない。欲求のシステムとしての市民社会論を軸にドイツ古典哲学における結婚と家族への考察を経て国家へといたるヘーゲルの社会経済的思惟をたどる。
著者 ウィリアム・トレヴァー
出版元 こぶし書房
頁数 236頁
発行日 2015-03
ISBN13 9784875593003
ISBN10 4875593007

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