時ならぬマルクス

現代資本主義の思想的核心を撃つ!
現代フランス屈指のマルクス主義理論家が、歴史的理性批判、現代の社会学的省察、実証的科学性批判の3点についてマルクス思想の現代的蘇生をはかる。W・ベンヤミン思想をバネとして、四半世紀に及ぶ逆境を跳ね返す活力になりうる高密度の理論書、日本に登場。
目次
序論聞こえない雷鳴
英語版への序文千のマルクス主義からなる群島
第一部聖から俗へ歴史的理性の批判家マルクス
第1章歴史の新しい記述法(エクリチュール)
第2章調子はずれの時(分析的マルクス主義について)
第3章時の新しい読み取り方
第二部闘争と必然性社会学的理性の批判家マルクス
第4章階級か、それとも失われた主体か
第5章闘いはゲームにあらず(ゲーム理論と正義論に直面するマルクス)
第6章さて去年の階級はいまいずこ?
第三部無秩序の秩序科学的実証性の批判家マルクス
第7章別のやりかたで学問する
第8章新しき内在
第9章歴史的論理の窮境
第10章カオスの舞踏振付
第11章物質の懊悩(政治的エコロジー批判)
《解説》 現代マルクス主義におけるダニエル
――『時ならぬマルクス』の成立とその思想史的地平(佐々木力)
著者 ダニエル・ベンサイド
出版元 未来社
頁数 592頁
発行日 2015-12
ISBN13 9784624011949
ISBN10 4624011945

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