国家と対峙するイスラーム

近代のイスラーム世界で、イスラームに基づく独自の国家を打ち立てようとする苦闘は、やがて各地で政治的な衝突を引き起こしていった。ムスリム諸国の中でも最も日本に距離が近く、多民族が共存し、経済成長の続くマレーシアも例外ではなかった。中東と東南アジアをつなぐイスラームのネットワークは、20世紀の東南アジアにも大きな影響を及ぼした。ファトワー(教義回答)をはじめとする豊富なイスラーム学の一次資料読解を通して、東南アジアでイスラーム法学がどのような発展を遂げ、政治に波及したのかを描いた画期的な研究。
著者 塩崎悠輝
出版元 作品社
頁数 342頁
発行日 2016-06
ISBN13 9784861825866
ISBN10 4861825865

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