
ジャック・デリダ 動物性の政治と倫理
近代の主権概念は人間と動物の区別と不可分であり、政治は常に人間に固有なものとされてきた。西欧思想においては、人間と人間ではない生きものたちの政治関係の発明が避さられ、獣と主権者のアナロジーによって動物たちに日々ふるまわれる根底的な暴力が見えなくされてきたのだ。デリダが人生の最後に発明した「動物-政治」概念から、「民主主義的な主権」の問いが開かれる。
著者 | パトリック・ロレッド |
出版元 | 勁草書房 |
頁数 | 151頁 |
発行日 | 2017-02 |
ISBN13 | 9784326154449 |
ISBN10 | 4326154446 |