収容所のプルースト

一九三九年のナチスとソ連による相次ぐポーランド侵攻。このときソ連の強制収容所に連行されたポーランド人画家のジョゼフ・チャプスキ(一八九六-一九九三)は、零下四〇度の極寒と厳しい監視のもと、プルースト『失われた時を求めて』の連続講義を開始する。その二年後にチャプスキは解放されるが、同房のほとんどが行方不明となり、「カティンの森」事件の犠牲になるという歴史的事実にあって、『失われた時を求めて』はどのように想起され、語られたのか?現存するノートをもとに再現された魂の文学論にして、この長篇小説の未読者にも最適なガイドブック。
著者 ジョゼフ・チャプスキ
出版元 共和国
頁数 193頁
発行日 2018
ISBN13 9784907986421
ISBN10 4907986424

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