山椒魚の忍耐

自然を愛し、地に足ついた生活実感のただなかで創作を続けた井伏鱒二。岩屋のなかの山椒魚は、作者とともに人間の悲しみを背負い続けた―平穏な日々を綴るかに見えるその小説には、しかし「人類古来の悲しみ」が静かに織り込まれている。巧まざる文学によって生そのものを見つめた井伏鱒二の人と作品をめぐる逍遙。
著者 勝又浩
出版元 水声社
頁数 268頁
発行日 2018-10
ISBN13 9784801003712
ISBN10 4801003710

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