虚構世界はなぜ必要か?

現実は変えられないという「現実主義」に抗するためにフィクションは意味をもち得るか。フィクションについて考えることは、夢を見ることに、あるいは夢について考えることに似ています。そして、現実主義者は、そのようなことには意味がないしくだらない、あるいは、無責任で害悪でさえあるというでしょう。それに対しわたしたちは、そのような現実主義の態度こそがわたしたちの現実を堅く貧しくしているのだと反論することはできるのでしょうか。「はしがき」より
著者 古谷利裕
出版元 勁草書房
頁数 292頁
発行日 2018-12
ISBN13 9784326851966
ISBN10 4326851961

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