挽歌と反語

『春と修羅』挽歌群の最高峰「青森挽歌」全篇の音数律と楽曲的な主題構成を分析し、賢治文学の反語性・多声性の源泉を(キリスト教との接触の諸相を読解しつつ)日本仏教の「本覚」的な性向へと遡り、仏教思想が「心象スケッチ」を主観性の表出から離脱させた経緯を展望し、ゲーリー・スナイダーの賢治詩英訳を検討し、T・S・エリオットとの類縁を指摘し、新たな賢治像を提示する。
著者 富山英俊
出版元 せりか書房
頁数 329頁
発行日 2019-03
ISBN13 9784796703802
ISBN10 4796703802

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