レダの靴を履いて

ゆきたくて誰もゆけない夏の野のソーダ・ファウンテンにあるレダの靴

塚本邦雄の短歌をやわらかく、わかりやすい言葉で紐解く、塚本の薫陶を受けた著者ならではの一冊。塚本ファンはもちろん、塚本初心者の読者にこそ届けたい。塚本邦雄の短歌の魅力「美しい空白」を味わうために......。


八〇年代後半、若くして塚本邦雄に出逢ってしまった著者は、塚本ワールドの虜になり、塚本が語る短歌と言葉の世界に引き込まれていく。塚本亡き後、訪れた日本現代詩歌文学館で、偶然、塚本の遺品に遭遇した著者に、あの醸成された至福の時間が還ってくる。そしてふたたび、塚本の短歌とともにあるき始める。
二〇二〇年、塚本邦雄は生誕百年を迎える。


2023年5月重版決定!
書評家・作家の渡辺祐真(スケザネ)さんに推薦文をいただきました。

戦後短歌を切り拓き、今でも多くの歌人に影響を与え続けている短歌の巨星・塚本邦雄。彼の短歌を分かりたいと思った。だが、彼の作品は難しかった。そんな時助けられたのが、この本。塚本の短歌が身近になったあの感動は忘れられない。荒れ狂う言葉とイメージを摑む極意がここに。短歌一般を味わうためのカギもたくさん眠っている。難解な短歌が楽しくなる一冊。
著者 尾崎まゆみ
出版元 書肆侃侃房
頁数 200頁
発行日 2019-08-07
ISBN13 9784863853744
ISBN10 4863853742

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