合理的なものの詩学
近現代日本文学の書き手たちは、同時代の理論物理学やその周辺領域の学知に、どのような思考の可能性を見いだしていたのか。「合理」的なものの見方を突き詰めていたはずの作家たちの方法意識が、時として「非合理」的な情念へと転化するのはどうしてなのか。本書は、その総合的な表現営為のありようを検討することを通じて、モダニズムの文芸思潮から今日のサイエンス・フィクションにいたるまでの芸術様式の系譜を再考することを試みたものである。
著者 | 加藤夢三 |
出版元 | ひつじ書房 |
頁数 | 368頁 |
発行日 | 2019-11 |
ISBN13 | 9784823410253 |
ISBN10 | 4823410254 |