功利とデモクラシー
本書は次の二つの慧眼を持つ。第一に、言語論を核としたベンサムの論理学が、功利性の原理と並び立つ彼の思想の基盤であることを説得的に示したこと。第二に、支配層としての政治家・法律家・宗教科の協働による私的利益の追求を「邪悪な利益」として糾弾し、急進的民主主義へと転向したベンサムの政治思想を詳らかにしたことである。稀代の思想家が掲げた“功利”と“民主主義”の新たな側面に光を当てたスコフィールドの二〇年にわたる研究の到達点、ついに刊行。
著者 | フィリップ・スコフィールド |
出版元 | 慶應義塾大学出版会 |
頁数 | 599頁 |
発行日 | 2020 |
ISBN13 | 9784766426427 |
ISBN10 | 4766426428 |