ナショナルな欲望のゆくえ

ゼロ年代のロシア文学とはなんだったのか。ソローキンなど数々の翻訳で知られる著者の初の単著にして、待望の現代ロシア文学論。
ソ連崩壊後のロシアでは、国家の形だけでなく文化や文学も多様化する。本書は90年代ロシアの新しい潮流として影響力を持った《ポストモダニズム》を軸に据え、ゼロ年代にいたる多彩なロシア文学の歩みを「一つの物語」として読む試み。現代思想やチェチェン戦争の影響など、現代ロシア文学をアクチュアルに一望する。

*2021年度日本ロシア文学会賞受賞。

装幀:宗利淳一/装画:田辺耕世
著者 松下隆志
出版元 共和国
頁数 308頁
発行日 2020-02
ISBN13 9784907986629
ISBN10 4907986629

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