エヴァンゲリオンの精神史

月/『神曲』/パッチワーク/コラージュ/引用/モザイク/改変/戦後/負い目/ドーナツの穴/ループ/リピート/逸脱/縫合/転回/天使/メタフィクション/編集/遅延/マルチエンディング、
そして、過去の継承と未来への改変...。
エヴァ(と取り巻く現象)というテクストは、
マニエリスム的読解を求めていた。
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主な目次
序章完結しても閉じない物語

第1部出発点と完結まで
第1章すべての出発点
1企画書から始まった
2エヴァンゲリオンとの交差点
マッチョなヒーロー像の解体

第2章竹取物語として
1月に憑かれた作品
2竹取物語としてのエヴァンゲリオン

第2部書き始められたテクスト
第3章コックピットに搭乗すること

第4章シンジと搭乗させる大人たち
1使徒と搭乗の拒否
2特攻と生き残った者たちの負い目

第5章使徒と堕天使
1天使と使徒の間
2使徒を撃退する者たち
3堕天使としてのEVA

第6章食らうものと食われるもの
1弁当をめぐる錯誤
2人身御供

第7章最終二話の意味するところ
1裏切りか、結末の遅延か
2テレビシリーズの完結としての最終話

第3部書き足され、書き直されたテクスト
第8章新生から終劇へ
1編集とマネジメント
2「DEATH編」という総集編
3「夏エヴァ」の新生と終劇
4シンジのヰタ・セクスアリス

第9章並走するマンガ版
1誘導から逸脱へ
2キャラクター間の距離
3夏から冬へ

第10章折れてつながるテクスト
1整理から逸脱へ
2接続と連結
3転回しながらつながる物語

第11章過去の継承と未来への改変
1シン化する未来へ
2碇一家の解体
3世界の浄化と第3村
4原動力の交替

終章足跡を残すために
著者 小野俊太郎
出版元 小鳥遊書房
頁数 410頁
発行日 2022-04
ISBN13 9784909812827
ISBN10 4909812822

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