なぜ新型ウイルスが、次々と世界を襲うのか?
パンデミックの起源は、森林と生物多様性の破壊だった!世界は、鳥インフル、エボラ出血熱、SARS、MERSなど、新たなウイルス感染症に襲われ続け、ついに新型コロナのパンデミックが発生した。世界の多くの研究者は、自然環境と生物多様性の破壊こそが、新型ウイルスを出現させていると指摘している。しかしなぜ、コウモリやネズミの小さな群れに潜んでいたウイルスが、ある時、突然、数カ月で全世界に広がるのか?本書は、世界の最先端で研究を進める専門家(感染症学、ウイルス学、進化生物学、保全生物学、さまざまな生態学など)62名へのインタヴューを行ない、その実態と発生メカニズムを明らかにしたものである。パンデミックへの真の対策は、ウイルスのゲノム解析やワクチン開発競争、生物安全保障ではない。生物多様性や生態系の保全であり、これを世界が協力して推進しないかぎり、今後、さらに破局的な新型ウイルスが、世界を襲う可能性があることを警告する。
著者 | マリー=モニク・ロバン |
出版元 | 作品社 |
頁数 | 352頁 |
発行日 | 2022-05 |
ISBN13 | 9784861829215 |
ISBN10 | 4861829216 |