ハイデッガーとギリシア悲劇
哲学者のギリシア悲劇論と言えば、アリストテレス、ニーチェのものが知られているが、本書は、ハイデッガーのギリシア悲劇論という、従来ほとんど取り上げられていない主題を論じる。主著『存在と時間』における背景から、講義録や覚書き、さらに近年注目の「黒表紙のノート」までをもとにこの主題に接近し、ハイデッガーの思索の道程を解明するとともに、ギリシア悲劇が有する哲学的、今日的意義を問う。
著者 | 秋富克哉 |
出版元 | 京都大学学術出版会 |
頁数 | 252頁 |
発行日 | 2023-06 |
ISBN13 | 9784814004775 |
ISBN10 | 481400477X |