アレクサンドロス大王の歌
あらゆる創造的・造形的文化の形成が集中し、今では「12世紀ルネサンス」と呼ばれ、ヨーロッパ文化史上最も革新的な世紀の1175年頃に、フランス名シャティヨンのゴーチェは該博な学識、古典への深い造詣とキリスト教的倫理感を基底とし、アレクサンドロス大王の生涯を叙事詩に歌い上げた。この叙事詩はジャン・ド・マン、ダンテやボッカッチョの作品群に比肩し得る傑作と見做された。中世においては大変よく読まれ、学校では基本的な文学の教本として注釈もされた。今に伝存する写本の数は優に200を越えることからも、この叙事詩の人気の程を窺い知ることができよう。中世ラテン語の原典より本邦初訳。
著者 | ガルテールス・デ・カステリオーネ |
出版元 | 英潮社フェニックス |
頁数 | 299頁 |
発行日 | 2005-02 |
ISBN13 | 9784888963473 |
ISBN10 | 4888963479 |