失われた記憶を求めて
軍事独裁と、それに抵抗する民主化運動―韓国社会を覆ったさまざまな形の暴力の生々しい記憶は、どこへ消え去ったのか。「釜山アメリカ文化院放火事件」(一九八二年)の「首謀者」として逮捕、投獄された著者が、運動と暴力をめぐる「記憶」と「忘却」の問題を提起して、韓国で大きな論争を巻きおこした問題作。「私たち」が負った傷あとを語る痛切な響きは、読むものの心を深くつき動かす。光州、一九八〇年五月。まだ癒えぬ傷痕の中から生まれた「暴力論」。
著者 | 文富軾 |
出版元 | 現代企画室 |
頁数 | 275頁 |
発行日 | 2005-07 |
ISBN13 | 9784773804126 |
ISBN10 | 4773804122 |