キップをなくして
改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!「キップをなくしたら駅から出られないんだよ」。どうしよう、もう帰れないのかな。キップのない子供たちと、東京駅で暮らすことになったイタル。気がかりはミンちゃん。「なんでご飯を食べないの?」。ミンちゃんは言った。「私、死んでいるの」。死んだ子をどうしたらいいんだろう。駅長さんに相談に行ったイタルたちは―。少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説。
著者 | 池澤夏樹 |
出版元 | 角川書店 |
頁数 | 279頁 |
発行日 | 2009-06 |
ISBN13 | 9784043820030 |
ISBN10 | 4043820038 |