頭を冷やすための靖国論

「靖国問題」が世上を騒がすようになって久しいが、議論の着地点は一向に見えてこない。「靖国派」も「反靖国派」もイデオロギーと感情論に染め抜かれた主張をくり返すばかりだ。こうした議論のもつれは両者がともに問題の本質をとらえ損なったゆえに生じたのではないか。では、この問題の真因とは何か。本書は、靖国をめぐる根深い対立・矛盾を生んだ戦後改革の隠蔽された真実を丹念に読み解くことで、問題の核心をリアルに考え抜く手がかりを与える。今こそ冷静になるための必読書。
著者 三土修平
出版元 筑摩書房
頁数 236頁
発行日 2007

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