クィアの民俗学

「奇妙な」「風変わりな」といった意味をもつクィア(Queer)。性的マイノリティたちが、自分たちを指し示す言葉として用いてきた。
民俗学の視点で、LGBTと呼ばれる人びとの日常的な営みを捉える七つの論考集。

◇第一部民俗学史からクィアを考える

第一章日本民俗学クィア研究史(辻本侑生)

第二章南方熊楠と岩田準一の「男色談義」(辻晶子)

コラム1 『異態習俗考』――クィア民俗学の古典(島村恭則)

◇第二部 「いま・ここ」からクィアを見通す

第三章大阪「LGBTの駆け込み寺」の実践(三上真央)

第四章ゲイバレーボールチームの現代民俗学(辻本侑生)

第五章長崎のマダムナンシー(大田由紀)

◇第三部クィア民俗学の展開

第六章性的マイノリティは差別を「笑い話」に変えるのか?(辻本侑生)

第七章異類/婚姻/境界/類縁(廣田龍平)

コラム2 ディープ・フォークロアとクィア・アート(島村恭則)
著者 辻本侑生
出版元 実生社
頁数 146頁
発行日 2023-10
ISBN13 9784910686103
ISBN10 491068610X

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