私はさよならを言わなかった
「本当に一度だけでいいから、母が作ってくれたお菓子を食べてみたい。クルミが入ったハンガリーのお菓子を......」
両親にさよならを言えなかったユダヤ人孤児たちの証言集。フランスで長く読み継がれる17の物語。
「この対談は、対談者自身との終わりのない独り言だった。わたしは彼らのそばにいたのに、彼らはわたしを見ていなかった。対談者たちの声は、まるでロボットの声のようにひたすら単調に響いた。彼らの表情は強張り、虚ろだった。彼らは、他人について話しているかのようだった......」(本書序文より)
両親にさよならを言えなかったユダヤ人孤児たちの証言集。フランスで長く読み継がれる17の物語。
「この対談は、対談者自身との終わりのない独り言だった。わたしは彼らのそばにいたのに、彼らはわたしを見ていなかった。対談者たちの声は、まるでロボットの声のようにひたすら単調に響いた。彼らの表情は強張り、虚ろだった。彼らは、他人について話しているかのようだった......」(本書序文より)
著者 | クロディーヌ・ヴェグ |
出版元 | 吉田書店 |
頁数 | 260頁 |
発行日 | 2023-11-20 |
ISBN13 | 9784910590172 |
ISBN10 | 491059017X |