明治日本のローカル・アントレプレナー
近代の出発点となった明治維新において倒幕の主体となった旧長州藩士にとっても、新時代への対応は戸惑いと試行錯誤の連続であった。やがて彼らの中から地域振興の経済主体となる地方企業家(ローカル・アントレプレナー)があらわれ、近代企業を創成していった。小野田セメントを創業し、銀行や鉄道の経営にも参画した笠井順八。創成期にあった化学工業に進出した豊永長吉。長州・山口をフィールドに、近代産業の担い手となった地方企業家の果たした役割に注目し、明治期における産業化の過程を検証する。
著者 | 畠中茂朗 |
出版元 | 九州大学出版会 |
頁数 | 322頁 |
発行日 | 2024-02 |
ISBN13 | 9784798503660 |
ISBN10 | 4798503665 |