ザ・プーチン 戦慄の闇

新生ロシアは、危険な方向に歩み出している。豊かな石油資源も後押しし、再び大国として台頭しつつあるが、一方でウラジーミル・プーチンのもと、帝政時代やソ連時代から息づく独裁主義へと逆行しているのだ。ドミトリー・メドヴェージェフが新ロシア大統領に就いたが、実権を握っているのはいまだプーチンである。彼は、ソ連崩壊後の民主改革を無意味なものと見なしている。記者として10年以上ロシアで活躍した著者は、本書で現代ロシアの独裁政治を暴き出す。そこに拡がるのは「死の政権」だ。国賊は暗殺のターゲットとされ、罪の無い人質が殺されても政府は無関心だ。この本は、プーチンの大統領任期中に犠牲となった人々について、目撃者や遺族へのインタビューに基づくドキュメンタリー形式で書かれている。
著者 スティーヴ・レヴィン
出版元 阪急コミュニケーションズ
頁数 276頁
発行日 2009-02
ISBN13 9784484091013
ISBN10 4484091011

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