
小林秀雄
★こばやし・ひでお=文芸評論家
一九〇二(明治三五)年東京生まれ。一九二五年東京帝国大学仏文科に入学。在学中、富永太郎を介して中原中也を知り、長谷川泰子と同棲。二八年に同大学卒業後、泰子と別れ奈良に行き、二九年に帰京。同年「様々なる意匠」が『改造』の懸賞評論二席に入選し、以降は文芸批評家として活躍した。三三年に宇野浩二、広津和郎、川端康成らと『文學界』を創刊。また、戦時中は日本の古典文学に親しんだ。
戦後は美術・音楽論などの分野でも活躍し、六七年に文化勲章を受章。七七年刊行の『本居宣長』にて第一〇回日本文学大賞を受賞するなど、戦前、戦後を通じて文学をはじめ、思想文化に広範な影響を与えた。ほかの著書に『ドストエフスキイの生活』『無常といふ事』『ゴッホの手紙』『モオツァルト』など。
本紙に掲載された小林作品の書評として大岡昇平氏による『無私の精神』/『『白痴』について』、吉田秀和氏による『小林秀雄対話集』など。